クロッキーを始めた理由

突然ですが、絵を描きたいと思います!
自分の中のインスピレーションといいますか、想像した世界の物語を絵として残したいんですよ。
記憶って曖昧なものじゃないですか。夢で見た内容なんてすぐに忘却の彼方に置き去りになるのが、毎回悔しくて……。

はぁ……描けばいいんじゃないですかね?
とりあえず君のモットーは「行動すること」だろう?まずは1枚描いて見せてよ。

ええ、そう言うと思って早速仕上げてきましたよ。驚かないでくださいね、渾身の1枚です。どうですか!


これは何を描いたんだい?頭が乗っかっていることはかろうじて分かるけど……?

私が大好きなゲームの一つ、『十三機兵防衛圏』の東雲諒子(しののめ りょうこ)さんです!



なるほどね。まずこの絵の評価なんだけど、全然物語性を感じないよ。 全く似てないしね。
しかも、全身を描こうと考えたのかアタリ(下書き)は描いているくせに、頭だけ描いて力尽きてるじゃないか。
ある意味、君の心が途中で折れた様子が容易に想像できて、物語性はあると言えるかもしれないね。美術館に飾ってみたら現代アートとして再評価されるかも。

確かに君の言葉は正しいですよ。しかし、言葉は刃物なんです!私の心はコンクリート製じゃないのでやめてください!
やっぱり絵を描くには才能がないと無理なのか……。もしくは音楽みたいに、子供の頃から長年やっている必要があるんだ。私、もう諦めます……。

あ、いや、ちょっ……待ちたまえよ君!私は君の相棒じゃないか。
もし本気で絵を上達させたいと考えているなら、私に作戦があるんだ。興味はないかい?

チノーくん……あぁ!私は絵を描けるようになりたいんだ!

よし、ならば私が調べた絵の上達方法を一つ紹介するよ!
ずばり……クロッキーだ!
古くから絵を描く練習として知られている方法さ。
「クロッキー(仏: croquis)とは速写(速写画)と言い、対象を素早く描画すること、またはそうして描かれた絵そのものを指す。
スケッチ(写生)とも言うが、特に短時間(10分程度)で描かれたものをクロッキーと称する。」出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

よし、習うより慣れろですね。やってみます!
練習内容(時間・枚数・使った教材)

それで、クロッキーはどこで習えるんですかね?
画塾や教室に通うべきでしょうか?それとも参考書を買うとか?
今から本屋に行って大量に参考書を買ってきます!

待つんだ君!いきなり高額なお金を払ったり、本を買って満足したりしても意味がないぞ。
君は「30/30ルール」を知っているかい?「30ドル以上の欲しいものを購入するときは30時間待つ」というルールさ。一過性の欲求に対して、一度冷静になれってことさ。

(深呼吸)……落ち着いてきました。よく考えたら高校受験の時、参考書を買ったものの最初の5ページを見ただけで鍋敷きに変形させた過去を思い出しました。
でも、独学でやるとなると一体何から始めれば……とりあえず顔の練習ですかね?


……うん、それも大事なんだけど今じゃないかな。
そうなると思って、君にぴったりの先生を紹介するよ。
「hide channel」のhide先生だ。プロのアニメーターとして10年以上の経歴があり、作画監督の経験もある方だよ。初心者のための解説動画やライブ配信で質問・相談を受け付けているから、今の君に最適のはずだ。


おぉ!『進撃の巨人』や『デカダンス』など、当時観ていた作品に参加されている方ですね!アニメーターの方は1日に膨大な枚数を描きますし、これは信頼できます。
まずはどの動画から見ればいいでしょうか?

まずは再生リストにある「簡単クロッキー大全」シリーズを順番に観ていくといいよ。いきなり全22本観るのは大変だから、最初は【かんたんクロッキーLV0準備編】がついている動画だけで十分さ。
その後、「全身が描けるようになる簡単クロッキーデイリートレーニング」の「絵の10分トレーニング」を毎日やってみよう!


真似して描いてみましたけど……難しいです……。
アクションラインをどのくらいの長さで描けばいいかも分かりませんし、顔と体のパーツの比率がめちゃくちゃに見えます……。

まず「アクションライン」という言葉を知っただけでも成長だね。アクションラインは体のメインの流れを表すものだから、思い切って引いてごらん。アタリのようなものさ。
比率が変に見えるのは単純に描き慣れていないからだよ。知識を詰め込んでも、描かなきゃ上手くならないんだ。
アドバイスするなら、「先生と同じスピードで描く必要はない」ということだね。

なるほど……!まずは動画を0.5倍速にして、一時停止しながら描いてみます!
1ヶ月前と現在の比較

さあ、1ヶ月経ったけど練習は続けているかい?成果を見せてごらん。それとも途中で諦めてしまったのかな?

チノーくん!私の想いが本気であることを証明してみせます!成果はこちらです!




これは……初日と比較するともはや別人だね!
人体のパーツ比率に対する違和感がかなり消えているじゃないか。一体どれだけ描いたんだい?

1週間で「簡単クロッキーデイリートレーニング」のDAY26あたりまで描き進めました。
最初は線の流れや形を取るのに必死でしたが、この頃からは線を引くこと自体に少し余裕が出てきました。
対象物をじっくり観察し、全身のバランスに違和感が出ない線を意識して描き続けました。

ふむふむ。じゃあ残りの3週間は何をしていたんだい?

実は、「かんたんクロッキーSeason 2」のDAY12あたりまで継続していたのですが、ある疑問を抱いて途中で手法を変えたんです。

君ね、hide先生を疑うのは傲慢ではないのかい?弁明があるなら聞くけれど。

いえ、これは先生ではなく私の問題なんです。
先生の動画をお手本にして線を真似ていると、確かに綺麗に描けるんです。でも「これってクロッキーではなく単なる模写になっているのでは?」と感じ始めました。
変に手が慣れてしまい、頭を使わずに惰性で描いてしまっていたんです。

なるほど、言いたいことが見えてきたよ。
線の流れの本質を理解しないまま「うまく描けている気になっている」状態に危機感を覚えたわけだね。
じゃあ、どうしたんだい?

そこで利用したのが、ポーズ参照サイトのposemaniacs(ポーズマニアックス)です。
3Dの全身ポーズをランダム表示してくれるサイトで、これが自分の疑問を払拭するのにとても役立ちました。



なるほど。「簡単クロッキー」は元から要約された線をお手本にしているけれど、自分で実際のポーズ(3Dモデル等)を観察し、そこから線を抽出するステップへ進んだわけだね。

はい!そうして描き始めた初期のクロッキーがこちらです。


うーん……見事に迷い線や意味不明な線が増えているね。
ポーズによっては全身の比率が崩れてしまっているものもあるようだ。

ええ、正直この時期は挫折しかけました……。
ですが、hide先生の動画のコメント欄を見た時に「夏休み1000体クロッキーチャレンジ」という過去のライブ配信を知ったんです。
これはposemaniacsの3D素体をもとに、hide先生が実際にどう線を抽出するかを見せてくれる配信でした。

プロが3D素体からどうやって必要な線を抽出しているかを学べたわけだね。
それは大きなヒントになったはずだ。

はい!最終的には毎日120分、1ヶ月で約500体のクロッキーを続けました。
(詳しい具体的な描き方や注意点は、長くなってしまうので後日別記事にまとめます!)
そして、1ヶ月後の成果がこちらになります!


実感できたこと・成長点
全身ポーズの想像がしやすくなった
- 顔だけでなく体もセットで描くことで、全体のバランスや比率に意識が向くようになりました。
- 描き始めは目や髪などのパーツにとらわれがちですが、一番大切なのは全体のシルエットとバランスだと実感できました。
人体を立体として捉えられるようになった
- 絵が平面的に見えてしまう原因は、構造の理解不足だと気づきました。
- 筋肉や骨の位置、影の付き方を意識することで、違和感にすぐ気づけるようになりました。
少ない線で自然に見せるコツが分かった
- 線画が上手い人は「線の意味」を伝えられている人なのだと学びました。無駄な線を減らし、効率よく形を見せる感覚が身につきました。
あまり変わらなかった点・反省
余計な線を増やしてしまいがち
- 見えたものをすべて描こうとしてしまい、不要な線(特に三角筋などを主張しすぎる線)を引きがちでした。
3D人体模型だけに頼ってしまった
- 3Dモデルの筋肉表現はやや誇張されていたり、関節の可動域を超えていたりする場合があります。
- 今後は写真など、実際の人物クロッキーも取り入れていく必要があります。
復習を怠ってしまった
- 描いたポーズの2回目を描かずにどんどん次へ進んでしまったため、知識として定着しにくかった点がありました。
これからの目標
- 写真クロッキーへの挑戦: 服の下にある骨格や人体構造を想像しながら描く練習をする。
- キャラクター化の練習: クロッキーしたポーズに簡単な顔や髪を乗せ、オリジナルのキャラクターイラストに落とし込む。
まとめ

以前は「絵が描けるのは特別な才能がある人だけ」と思っていました。
ですが、1ヶ月間毎日クロッキーを続けてみて、その考えは大きく変わりました。
もちろんまだまだ理想通りには描けませんが……。

それでも、1ヶ月前の自分と比べれば確実に成長していると実感できたんじゃないかい?
「才能がないから」と諦めている人がいるなら、まずは1ヶ月だけクロッキーを続けてみてほしいね。

はい!きっと昨日の自分との違いを実感できるはずです。

これにおごらず描き続ければ、君が思い描く世界を絵に残せる日が必ず来るよ。
あ、間違ってもSNSの「いいね」の数に一喜一憂するような人間にはならないでね?他人の評価に自分軸を置いていると幸せになれないからね。

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